・CANON PowerShot A5 Zoom  

このカメラが、心引きつけたものは
なんといっても28ミリ〜70ミリ相当の2.5倍ズームだった
当時の35ミリコンパクトにはリコーGRなど28ミリ〜のカメラはアタリマエのように多数あったが
デジカメで広角レンズを搭載している機種は皆無だったのである
広くても35ミリあたりでストップ、50ミリくらいがスタンダードだった
もし広角で撮りたいならば
ギプスのようなアタッチメントとワイドコンバージョンレンズのセットで望むのが一般的だった
ビデオならば、レンズ前にフィルターネジを切ってあって当然だが
単焦点レンズ、あるいは内蔵ズームでパイ37ミリのフィルターネジを標準しているデジカメは
初期のコダックくらいしか存在していなかった
キャノン600もそうだったかもしれないが、記憶にはない
そこでアタッチメントとワイコン
セットで7000〜8000円以上の出費になっただろうか

そこへ、28ミリからのA5ズーム登場である
しかも、プラットフォームの基礎となったA5は単焦点35ミリ相当で
いきなり28ミリ〜へのステップアップ
階段三段とばしくらいの快挙に映った
ほぼ同時期にプロ70も出たが
この2機種以後、キャノンから28ミリ〜のデジカメはA60まで実に5年間近くブランクが開く
他社でもリコーG4ワイドとかフジ230HDなど、数えるほどしか出ていない
28ミリ〜というのを除いても、当時ズームレンズ搭載はコンパクトカメラスタイルではかなり早いほうで
プロ70のようなレンズをボディ内蔵としてブリッジカメラスタイルのほうが一般的だったと思う
価格は、コンパクトカメラスタイルとして高価な部類だったが
ズーム内蔵としては不当に高いプライスではなかった
ただし、
もともと、値引率は低いキャノン
モデル末期でも値引きの少ないキャノン
後継機が(A50)が出てもダンピングしないで在庫を引っ込めるキャノン
……というわけで、最後まで高値の華だった
ストリートプライスのことはもちろん、2CR5か専用電池(しかも、充電キットは別売)
ランニングコストの高さも、購入ハードルを高くしていた
その一方で、すでに100万画素オーバーがトレンドだったにもかかわらずA5は85万画素
結局、新品当時は、レンズスペックは魅力的でも購入にまでなかなか行き着けない
理想と現実のギャップを多々しょっているデジカメだった

購入は、すでにイクシデジタルが3〜4回衣替えを終えたころだ
スペックは額面どおりだが、
絵作りは、スチルビデオの影響が残る第一世代のデジカメそのものである
レンズは28ミリ〜70ミリまでほぼ安心して使えるが
CCD解像度とカラーマネージメントがついて行けていないのか?
その答えは、A50で明らかになるのだが……

インターフェースはのちのイクシデジタルとあまり変わらない
いずれにしても、キャノンのコンパクトデジカメは
パワーショットG1、あるいはイクシで本気のスタートを切ったと
つくづく感じさせられる

・詳細はこちら http://web.canon.jp/Camera-muse/camera/digital/data/1998_ps-a5z.html



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